おきなわ郷土村・おもろ植物園

おきなわ郷土村・おもろ植物園は国営海洋博記念公園内にある施設の一つで、園内では、再現された17世紀~18世紀頃の沖縄村落や、沖縄最古の歌謡集『おもろそうし』の詞と共に展示栽培された植物が見られる。

歴史が反映された伝統的な家々や沖縄の在来種である植物を楽しむと共に、昔の人の自然や神々との関わり方、そして暮らしに生かされた知恵や文化などが垣間見られる施設でもある。

おきなわ郷土村へ、、、

おきなわ郷土村は、琉球が島津藩の領地となる以前(1609年以前)の頃から、敷地家屋制限令が廃止された1889年頃までの沖縄村落を再現しているそうだ。

約4ヘクタールの園内には、身分別または地域別の民家8棟や、御獄(ウタキ)やニライ・カナイの拝所などの神聖な場所、そして砂糖車(サーターグルマ)や拝井泉(ウガミガー)などといった昔の人の生活に欠かせない施設などがある。

中には、現存した建築物や今でも現存する建築物をモデルに再現されたもの、そして、今では見られなくなったヒンプン(塀)の姿や昔トイレットペーパー(!)として使われていたユーナの木も見られ、村落の成り立ちを学べるだけではなく、リアルな空間を楽しめるところも面白い。

また、実際に家に上がって中を探検する事が出来、当時の人の暮らしを等身大で垣間見る事が出来るのもおきなわ郷土村の魅力の一つと言えよう。(ただし、土足厳禁。)

各家々・施設には、名称が書かれた札や説明書きが設置されており、誰でも分かりやすいように工夫されているが、どんな文化背景があり、またどんな習慣があったのかを知る手がかりにもなる。

説明書き同様、各家屋に取り付けられているボタン式の音声ガイドもかなり役に立つので、是非利用したいものだ。(説明書きは日本語、英語、中国語で書かれており、音声ガイドは日本語版、英語版、中国語版から選べるようになっている。)

地頭代の家(ジトゥデーヌヤー)で楽しむ

おきなわ郷土村には、地頭代の家(地頭すなわち領主の代官の家)もあるが、ここでは沖縄の文化を映像で紹介しているので、是非立ち寄って頂きたい。

キジムナーの話や豚小屋の話などを含む楽しい民俗学の話や、カジマヤーやムーチーなどの行事にちなんだ話など約10話がテレビで楽しめるようになっている。(日本語版、英語版から選べるようになっている。)

丁度、縁側に近い所にテレビが設置されてあるので、縁側で涼みながら鑑賞するのもいいだろう。

また、地頭代の家では毎週土・日に村遊びと三線演奏の体験が出来るそうだ。

村遊びは、11:30、13:30、14:30、15:30(1回30分間)に行われ、参加人数は50人と設定されているが、おばぁ達との語らいやカチャーシー(踊り)を楽しめるそうだ。

一方、三線演奏体験の方は、14:00、15:00(1回20分間)で、参加人数は1回5人程度となっている。どちらも参加は無料なので、要チェックだ。

おもろ植物園へ、、、

おもろ植物園は、琉球の万葉集とも言われる歌謡集『おもろさうし』に出てくる植物22種を詞とともに展示栽培している。

そもそも『おもろさうし』とは、沖縄、奄美諸島に伝わる古代歌謡を首里王府が16~17世紀にかけて 採録・編纂したもので、沖縄最古の古謡集と言われている書物だ。

おもろ植物園には、沖縄の在来種の植物が栽培されており、あわやきび、大麦などの植物を初めとし、現在の沖縄でも馴染みが深いヒラミレモン(シークヮーサー)やカンヒザクラ、てし(ももたまな)なども見られる。

植物一つ一つの前にはそれぞれを謡った歌謡が展示されているが、『おもろさうし』に出てくる植物を間近に見つつ、当時の人々が植物を通じてどのような思いを馳せたかを伺う事が出来るというコンセプトは大変興味深い。

私自身、おもろ植物園を回りながら、いつか『おもろさうし』をじっくり拝読してみようという気になったものだが、『おもろさうし』に興味を持っている方には特にお勧めしたい場所である。

*敷地家屋制限令(大御支配方への申渡条々)・・・1737年、身分によって屋敷の広さや畳数、屋根などに制限が与えられた。ただし、那覇の商家のみが瓦葺きを許されたという。

施設情報

開園時間

1月1日~2月末 9:00~17:30
3月1日~7月19日 9:00~18:00
7月20日~8月31日 8:30~19:30
9月1日~11月30日 9:00~18:00
12月1日~12月31日 9:00~17:30

休園日

毎年12月第一水曜日、その翌日。

地頭代の家には、小・中学生向けにワークシートが用意されている。自由研究に使える他、クイズ方式になっているシートは子ども達がより興味を持って学習出来るようになっているので是非利用したい。

おきなわ郷土村では、以下の事を禁じているので注意。

  • 屋内に土足で上がる事。
  • 屋内での飲食・喫煙。
  • 施設内外に落書きをする事。

また、ペットに関しては、他の人の迷惑にならないように園内を歩かせてもよいそうだが、屋内に入れる事、建物や植木などに排泄させる事は是非避けたい。

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